[神経科学者SNSより改変]

今日、気になった記事。東大総長だった小宮山宏さんが書いた文章です。おそらく、編集者の手がかなり入っているのだと思いますが、主張したい論点は保たれているのでしょう。三菱総研の理事長、東大の元総長という立場の人の言葉として、受け止めることが大切だと思います。

なぜ日本だけ「Uber」が広がらないのか
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171120-00023655-president-soci

引用「ただ、日本人の、制度や仕組み、「お上(かみ)」に対するメンタリティに原因があるのでは、と思い当たりました。縦割り行政や、過去に定められて今や実情に合わなくなってしまった制度や仕組みなどの「外の壁」。いわゆる岩盤規制と呼ばれるものです。もちろん、これらもよくありませんが、人にも意気地がない。これが、日本人の「内なる壁」になっているように思います。」「(MITメディアラボのJoi Ito氏の著作の)9つのプリンシプルの中に、「Disobedience over compliance (従うより不服従)」というものがあります。そこには、「言われた通りにしているだけでノーベル賞を受賞できた人はいないし、だれかの設計図に従っていただけで、ノーベル賞をもらえた人もいない」

この中で紹介されている本。私は英語のオーディオブックを実験の合間に聞きました。

9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために
伊藤 穰一 (著); ジェフ・ ハウ (著); 山形 浩生 (翻訳) 早川書房 (2017/7/6)
https://www.amazon.co.jp/dp/4152096977/

9つのプリンシプルズとは、
「権威より創発、
プッシュよりプル、
地図よりコンパス、
安全よりリスク、
従うより不服従、
理論より実践、
能力より多様性、
強さより回復力、
ものよりシステム」。

この中の「従うより不服従」という部分。私は大切なことであるとして、つねづね心がけている。ところが、日本のリーダーの多くは、逆に「不服従より従う」「媚を売る」「忖度する若手が第一」。こういうのが美徳、出世の早道としているのではないでしょうか。そして、従わないものは潰してしまえ、と、そんなことばかり考えて偉ぶっているのでしょうね。